LIFE!
(原題: The Secret Life of Walter Mitty)
2014年公開
監督 ベン・スティラー
主演 ベン・スティラー
【あらすじ】
真面目だけが取り柄のウォルター(ベン・スティラー)は、雑誌『LIFE』編集部のネガフィルム管理部門で、それはもう真面目に働きながらも地味で平凡な人生を送っていた。
彼は、同僚の美人さんシェリル(クリステン・ウィグ)に想いを寄せていた。
誰がどう見ても分かり易いくらい想いを寄せていた。
しかし、直接声を掛ける勇気は微塵もない。
だからまず外堀から埋める作戦に出た。
彼女がパートナー探しのウェブサイトに登録していることを知って、自身も登録してみたのだ。
でも、登録に必要なプロフィールに特徴的な体験談のひとつさえも書くことがない始末。
しかし、お得意の空想や妄想の世界では、時にアクションヒーロー、時に勇敢な冒険者となり、シェリルに対して情熱的な台詞を言うことも出来た。
でも、所詮それは、空想の世界の出来事。
彼女にはちっとも振り向いてもらえないままだ。
そんなある日、LIFE誌を代表するフォト・ジャーナリストの冒険家ショーン(ショーン・ペン)は、ウォルターへの手紙と、LIFE誌のための最後の撮影フィルム、そして、ウォルターのこれまでの仕事ぶりに感謝を込めた革財布の贈り物を届けていた。
しかし、ショーンが「自身の最高傑作ゆえに、最終号の表紙に相応しい」と記す「25番目のフィルム」は撮影フィルムから欠けていた。
25番目のフィルムの在処はショーンしか知らないと悟ったウォルター。
すぐにショーンの所在を推理するが、それはニューヨークから遠く離れた場所、グリーンランドであった。
ウォルターはオフィスを飛び出し、ショーンを見つけるべく、グリーンランド行きの飛行機に飛び乗っていた。
この瞬間からウォルターの、空想や妄想ではない、現実の世界での冒険がはじまる。
この旅は、彼自身の人生の転機となり、思いがけない人々との出会いの旅となるのであった。
【みどころ】
監督、制作、主演は「メリーに首ったけ」で有名になった、ベン・スティラー(多分、この人の事を嫌いな人はこの世にいないと思う)。
この映画は1939年に発表されたジェームズ・サーバーの短編小説『虹をつかむ男』を原作とするダニー・ケイ主演映画『虹を掴む男』(1947)のリメイク作品である。
が、ただのリメイク作品ではない。
ベン・スティラーが作り出したとなればまあ期待も高まりますわ。
この作品、実は特に見どころなんて無いんです。
見どころと言うと、一部を指すことになってしまうから。
この映画、無駄なシーンはないし、非の打ちどころもない。
つまり、映画そのものが丸っと「見どころ」なのである。
タイトルの「LIFE」の通り、人生を成す要素が全てが詰まっていると言っても過言ではない。
良い意味でのしょうもないコメディ、人間が成長していく姿、世界中の息をのむ美しい景色、心震える音楽。
それらが揃って、つまらない訳がない。
どのシーンも素晴らしかった。ちなみに2014のフジロックのトリを務めたArcade Fireなどの楽曲が使われている。
心温まる、勇気がもらえる、夢を与えられる、そんな素敵な映画。
キャッチフレーズの「世界を見よう、危険でも立ち向かおう。それが人生の目的だから」とか、、、、
マジで心震えるわ〜。
では、良いFilm Lifeを!
ジェロ
自分が好きな映画だけをむさぼり観る男、ジェロ。
そんな彼が世間の人気や話題に関係なしに、偏食的に映画を紹介。
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ジェロ(sanpunkan-projectでの活動名)
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