『レヴェナント: 蘇えりし者』
2016年公開
監督
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
主演
レオナルド・ディカプリオ
トム・ハーディ
音楽
坂本龍一
撮影
エマニュエル・ルベツキ
【あらすじ】
1823年、毛皮狩りに出ていたアメリカ人の一行が、アリカラ族の襲撃に遭う。
襲撃からは、なんとか逃げ延びることはできた。
しかし、狩人の一人であったヒュー・グラス(ディカプリオ)は道中で熊に襲われ、瀕死の重傷を負ってしまう。
狩猟仲間の一員、ジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)は、怪我を負ったグラスが過酷な移動の足手まといになると判断した。
そして、彼を置き去りにしようと主張するも、グラスの先住民との間の息子であるホークに反抗される。
口論の末、ホークは殺され、フィッツジェラルドはそのまま逃亡する。
息子を殺された挙句、置き去りにされたグラスはなんとか一命を取り留める。
そして、息子の無念を胸に復讐を誓い、猛威を振るう大自然とのサバイバル勝負に挑む。
【見どころ】
まず素晴らしいカメラワークにより大自然の風景が絶大な存在感を放つ。
『ゼログラビティ』『バードマン』でもその驚異的な手腕を遺憾なく発揮してきた撮影監督のルベルツキ。
本作でも例えば冒頭の襲撃シーンで自由自在に被写体を切り替える長回しや、自然光のみを使い広大な雪原の恐ろしさと美しさを同時に内包する撮影など、メイキングが気になるような撮影術を駆使している。
それに加えて、自然の脅威や人間の心理を表現する坂本龍一の音楽も素晴らしかった。
そして何と言っても主演のディカプリオだ。
血気迫る気迫の入った演技はビリビリこちらに伝わってくるようだった。
南米の高地にて9ヶ月に及んだ今作はとても過酷であっただろう。
その過酷さがリアルさを生み、真の「蘇えりし者」を体現させたのかもしれない。
恐らく今年のベストの映画とは言えないが、深く心に刻まれた映画であった。
では、良いFilm Lifeを!
ジェロ
自分が好きな映画だけをむさぼり観る男、ジェロ。
そんな彼が世間の人気や話題に関係なしに、偏食的に映画を紹介。
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ジェロ(sanpunkan-projectでの活動名)
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