kotoba-asobi

 

カッコウが他の鳥に卵を育てさせるように、アリが雨に流されるように、蚕の繭が紡がれるように、小さい不幸はいっぱいある。
それを僕たち人間が抱える不幸と比べることはできない。
だからと言って、同じ人間である僕と君の不幸を比べることだってできはしない。
でも、共通にして言えることは、不幸を抱えながらも笑ったら、それはもうその時点で不幸じゃないのかもしれないってこと。
それを、ひどく簡単なことだと、夢の中の君は言う。
「星の見えない曇り空の夜に、夢を見るようなものだ」って、君は言う。


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カッコウ
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