kotoba-asobi

 

夕日の落ちるあの瞬間に感動していると、それに何やらアートを感じたのだけれど、隣には誰もいないから写メってみたら逆光でなかなか綺麗に写らない。
仕方ないから、角度変えたり、影つくってみたり、とにかく色々やったんだけど、やっぱり携帯のカメラじゃ限度があるから、そこそこの写真をアプリでいじって共有した。
誰かから反応をもらう頃には、夕日はすっかり沈んでいて、今度は星空が綺麗。
それも切り取ろうとするわけだけど、さすがに光が足りなすぎて、諦めた。
でも、それに意外と時間掛けちゃってて、もう良い時間。
あとは飯食って寝るだけ。
だけど、よく眠れなくて、気付けば窓の外が明るい。
窓を開けて、外を見るとこれまた綺麗な朝じゃないか。
写真で撮ろうとするわけだ。
しかしながら、ふと思う。
一体この写真は何になるのだ。と。
俺の人生において、どんな意味があるのか。と。
そんなときは、「意味なんてないさ」なんていう誰かが言った名言を引っ張り出して、自分を納得させるのさ。
そんな毎日。

なんていう僕が話終わる頃、ネクタイを締めた猫は「なんだ、その生活」と言いながら、絶望的に眠そうにしていたから、それさえも写真に撮ってやった。


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夕日の落ちる
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