『ストレイト・アウタ・コンプトン』
2015年公開
監督:F・ゲイリー・グレイ
出演:コーリー・ホーキンス
オシェア・ジャクソン・Jr
【あらすじ】
1986年にアメリカ・カリフォルニア州・コンプトンで結成されたヒップホップグループ「N.W.A.」。
彼らは非暴力を掲げ、ラップで権力者たちに立ち向かった。
彼らの相手は、理不尽な社会や警察。
それらに対して投げ掛けるメッセージは、今までに無い暴力的なリリック(歌詞)だった。
リリックの過激さは熱狂的なファンを生み、「N.W.A.」は警察だけでなくFBIからも目をつけられることになる。
そして、「世界で最も危険なグループ」へと成り上がっていった。
現在でも多くのアーティストやリスナーが、彼らに影響を与えられたことを語っている。
これは、「N.W.A.」の結成、解散、その後を描いた伝記映画である。
【見どころ】
アメリカ中の警察、FBI達と衝突を重ねながらも独自の表現、反骨精神を貫いた。
そして仲間のために戦い、リアルを訴え続けた伝説のラップグループ、N.W.A。
ギャングスタラップを一躍世界に広めたカリスマ、僕も最高に好きなグループの一つである。
結論から言うと、
2015年「最高」の作品である。
暴力や性的表現が多く、当時日本での公開は禁止されていた。
公開を求めた署名活動により、晴れて日本での公開が決まった。
確かに暴力シーンや性的な表現は多かったがそれはあくまで、汚職や人種差別などで汚れきっていたL.A.P.D(LAの警察)やL.Aの状況を「リアル」に表現した結果であり、一つも無駄や過度とは思わなかった。
当時を知る黒人監督コーリー・ホーキンスやN.W.A本人達が脚本、制作に密に関わったから出来た事であろう。
観ると言うより感じた作品だった。
ギャングスタのカリスマ、EAZY-Eが生きていたらどんな気持ちで今作を観ているのだろうか…。
ちなみにN.W.AメンバーのDr.DREの今作に合わせた16年ぶりのアルバム、『Compton』も2015年「最高」。
では、良いFilm Lifeを!
ジェロ
自分が好きな映画だけをむさぼり観る男、ジェロ。
そんな彼が世間の人気や話題に関係なしに、偏食的に映画を紹介。
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ジェロ(sanpunkan-projectでの活動名)
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