THOM BROWN EYEWEAR
トムブラウン・アイウェア
−THOM BROWN EYEWERトリコロールへの印象−
THOM BROWN EYEWEARについて書かせてもらう。
まず、THOM BROWNに関して、僕の見解を交えて簡単に触れたいと思う。
THOM BROWNはニューヨーク発のファッションブランドで、コレクションも毎シーズン発表している。
そこで見せるのは、フランケンシュタインさながらのマッチョを身に纏ったような服や、芸者メイクにカツラのグレールックなど何とも奇抜な物だ。
そんなTHOM BROWNのコレクションを身にまとったモデルがランウェイを歩く姿を、You Tubeで見た時は「ぶっ飛んでるなー」と思ったことが印象深い。
僕の中でのTHOM BROWNはそんなところだ。他にも触れるべき部分がたくさんある素晴らしいブランドであるが、本稿はTHOM BROWN EYEWEARについて書きたいので、この辺にしておく。
2012年 THOM BROWNコレクション
さて、THOM BROWN EYEWEARについてだ。
THOM BROWN EYEWEARは、テンプルエンドやメガネの一部分にトリコロールを配している、アメリカンな眼鏡と認識している。
そのテンプルエンドを飾るトリコロールだが、全てのアイテムにあしらわれていることからもTHOM BROWN EYEWEARの最大の個性と言えるだろう。
そんなトリコロールを目にした人の注目(アプローチ)の仕方で、面白い事が分かる。
それは、その人がファッション好きかどうかということだ。
例えば、THOM BROWN EYEWEARのテンプルエンドのトリコロールを目にした人が、こんなアプローチをしたとしよう。
「トムブラウンの眼鏡ステキだね」というアプローチだ。
このようなアプローチをしてきた人は、ファッションに興味有りと見て良いだろう。
なぜなら、「テンプルエンドのトリコロール=THOM BROWN」という思考回路を持っていて、それはつまり、ファッション好きである可能性が高いからだ。
では、ファッションにあまり興味が無い人はどんなアプローチになるのか。
それはこんなアプローチだ。
「そのトリコロール柄カワイイね」と、トリコロール柄への感想を言うパターン。
これは、「テンプルエンドのトリコロール=THOM BROWN」という認識をしておらず、ファッションにあまり興味が無いと考えられる。
この二つのアプローチは、簡単に言ってしまうと、「ファッションに興味がある人=ブランドのアイコンを知っているだろう」という予測に当てはめただけである。
もちろんファッション好きかどうかに関係なく、知っている場合もあるので一概には言えない。
しかしながら、テンプルエンドのトリコロールの捉え方の違いを見るだけでも面白いものである。
さて、ここで重要なのは、ファッション好きかどうかというポイントではなく、日本人が持つトリコロールへのイメージだ。
日本では大抵の場合、トリコロール柄は好かれ、印象を悪い方向へとは導かない。
先ほど提示した二つのアプローチであるが、どちらも悪い言葉では無い。
つまり、ファッションに興味がある人が見ても、興味が無い人が見ても、どちらに転んでも好印象なTHOM BROWN EYEWEARというわけだ。
この個性を上手に使わない手はない。
例えば、初対面の人会う時などの好印象を与えたい時。
『THOM BROWNトリコロール』という個性を取り入れて、自分のイメージを良くしてみてはいかがだろうか。
−THOM BROWN EYEWERはスタイルの質を良くしてくれる−
「C」の節でも触れたが、僕の中でTHOM BROWNのファッションは奇抜な物だ。
(そんな簡単な言葉で片付けてしまうと反感を買いそうであるが…)
では、街で見かけるトムブラウンユーザーはどうだろうか。
某韓国グループメンバーがクロムハーツアクセサリーとTHOM BROWNを組み合わせて使ったことから、街ではシルバーとトリコロールの組み合わせをよく見かける気がする。
そのファッションの有無は置いておくが、奇抜というわけではない。
つまり、THOM BROWNのファッションは、ショーで発表される物だけを見ると奇抜だが、僕らの手に届くのは日常に落とし込みやすい物になっているということだ。
もちろん、これはTHOM BROWNに限ったことではなく他のファッションブランドにも言えることであるが。
では、そんなTHOM BROWNからリリースされているEYEWEARはどうだろうか。
僕は、ベーシックを中心としたどんなファッションスタイルでも、そのスタイルの質を1UPさせてくれるアイテムと考えている。
「どんなスタイルでも」とお伝えしたが、THOM BROWN EYEWEARがスタイルの質を引き上げてくれる効用を最大限に引き出すにはどうすれば良いのか。
僕が考えるTHOM BROWN EYEWERのコーディネートを提案してみたいと思う。
大それた事ではなく、とても簡潔だ。
1.洋服は無印・ユニクロでいさぎよくコーディネートする。
2.そこにTHOM BROWN EYEWEARを合わせる。
ずばり、この二点である。
全身ブランドで固めてコーディネートしてしまうと不快感を覚える人が多いように思うので、眼鏡はTOM BROWNで、その他をユニクロ・無印などの無個性なアイテムでさらりとコーディネートしてしまうのだ。
そうすることにより、ブランドに全財産を掛けている感もなく、「こだわりはあるけど、服がすべてではありませんよ」という、バランスの取れたスタイルを演出できる。
ちなみに、僕の考えでは、ファッションはライフスタイルに直結していると言える。
今、提案した「個性と無個性のバランスの取れたファッションスタイル」を演出することにより、ライフスタイルまでもがバランスが取れているように見せることができるのではないだろうか。
このように、ファッションだけでなく、ライフスタイルのバランスを取るアイテムとしてTHOM BROWN EYEWEARを、あなたの日常に取り入れてみて欲しい。
−THOM BROWN EYEWERに想像する−
最後に、TOM BROWN EYEWEARのアイテムについて言及しておこうと思う。
THOM BROWN EYEWEARからはマニアックなモデルも発売されている。
例えばTB101というモデルは、ラウンド型にブロー部のバーという、一見「掛けにくそう」なモデル。
しかしながら、その造形美はストーリーを想像できる程であると思う。
僕は「砂ぼこりを被った車高の低いアメ車に似合いそう」という具体的なストーリーを想像した。
もちろんアクの強いデザインばかりというわけではなく、どちらかというと、どんな場面にも対応できる上にもれなく褒めてもらえるような、好印象を獲得できるモデルが多い。
ファッション重視という訳でもなく、ビジネスシーンにもぴったりなブロータイプのメタルフレームだってある。
そこで忘れてはいけないプロダクトだが、「日本製」と信頼できる作りになっている。
デザインにもプロダクトにもTHOM BROWN EYEWEARには魅力が詰まっているということだ。
ちなみに、もし、THOM BROWN EYEWEARが欲しくなった時、どのモデルにすれば良いか迷ってしまうあなたには、TB701・TB704がおすすめだ。
この二つのモデルは、どちらもフロントはプラスチック製、テンプルは細い金属手とTHOM BROWN EYEWEARの代表的なディテールとなっている。そして、テンプル先ではトリコロールがちらりと光る。まさに、THOM BROWN EYEWEARの定番なのだ。どんな時も、迷った時は定番を選ぶべきであろう。
そういう意味でこの二つのモデルがおすすめだ。
ところで、THOM BROWN EYEWEARは、「オシャレ」といわれる眼鏡ブランドの中でも少々価格設定が高い。
もちろん、作りに細部までこだわっているし、ブランドバリューもある。THOM BROWN EYEWEARのことを知れば知るほど妥当な値段ではある。
しかしながら、こんな声が聞こえてきそうだ。
「デザインはバランスが取れているが、値段のバランスは悪いではないか」と。
End
writer: tomita-man
art: SatoruTomita
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