yohji yamamoto eyewear

スリーコードカルチャー

写真 2015-11-26 12 32 44

-復活したyohji yamamoto eyewear-

2014年冬に復活発表を聞いてから心待ちにしていた。
日本を代表するファッションブランド、yohji yamamotoのアイウェア部門である。
ブランド創設当時に展開されていたアイウェア部門も、今となっては店頭で見かけることは皆無となっていた。
そんなyohji yamamoto eyewearと僕の出会いは、ファッションブランドについて今よりも疎かった時のこと。(当時は全身カラフルでカラーの数が多いほどイケてると思っていた)
yohj iyamamotoのアイウェアを初めて見て「なんだこの雷マーク。かっこ悪いだろ」と思っていたが、それは後にyohj iyamamotoのYマークだと気付く。
恥ずかしくなった、苦い思い出だ。

さて、復活を遂げたyohji yamamoto eyewearだが、日本の眼鏡代理店が取り扱っている。
アイウェアのコンセプトは、「本質への統合」「非対称」「異素材との組み合わせ」「伝統とモダンの融合」である。
ボストンシェイプ、スクエアシェイプなどのクラシックなフォルムに、ポリッシュ、マットなどの異なる質感をシルエット別にプラス。
また、メタルとプラスチックのコンビネーションを採用し、素材のコントラストを表現するなど、ディテールにこだわっている。テンプルエンドには、シグネチャーロゴが刻印されている。

とても期待できる要素ばかりだが、期待が大きすぎたのだろうか。
実際に眼鏡フレームを見てみても、いまひとつ感動がなかった。

ローンチされたyohji yamamoto eyewearは、かつてリリースされていた時と比べると骨太感が強調され、良さであったミニチュア建築の一部のような繊細な雰囲気はなくなっていた。なんだか、軟弱に見えてしまったのだ。
そして、思い浮かんだ言葉は、【ブランドアイウェアのファストファッション化】というものである。
これについては、あとで触れたいと思う。


写真 2015-11-26 12 33 43

-yohji yamamotoのファッションスタイル-

一度、アイウェアから視点を変えてyohji yamamotoのファッションスタイルをみていきたい。
yohji yamamotoのファッションを一言で表すならば、【時代錯誤】ではないかと思う。
まず、僕が連想するyohji yamamotoのスタイルは、太めのスラックスにドクターマーチンのブーツを合わせたような、ダボっとしたものだ。
ブランドから発売されるセットアップは、現在の日本でスタンダードになっている、ぴしっとしたスーツスタイルではない。全体がオーバーサイズ気味で肩の部分が少し下がったシルエットである。映画「アウトレイジ」でビートたけしが着用している洋服と言えば分かりやすいだろうか。実は、あのスーツもyohji yamamotoだ。

アウトレイジのトレーラー

つまりyohji yamamotoのファッションは、バブリーなのだ。
CanCan,ViViなどの雑誌のファッションを好む女性、いわゆる、「赤文字系」には好まれないだろう。

そんな日本のバブル期を彷彿させるファッションブランドyohji yamamotoは、1999年を全盛期として、2008年には倒産に至っている。しかし2016年現在は百貨店などの商業施設でPOP UPストアを展開するなど日本を代表するファッションとしての地位を確立している。なんとも浮き沈みが激しいブランドなのである。テレビ番組で「しくじり先生」という番組があるが是非この番組にご出演いただき世に出ていない話を聞かせて欲しいものである。

ここまで、なんだか悪口を書いているだけのように見えているかもしれないが、むしろ私はyohji yamamotoのファッションが大好きだ。
ブランドが醸し出す【時代錯誤】の雰囲気が、愛おしくてたまらないのだ。


写真 2015-11-26 12 34 29

-ブランドアイウェアのファスト化-

話は再びアイウェアに戻る。
Cの部分で提言した「アイウェアのファストファッション化」について話していきたい。

アイウェアのファストファッション化とは巷を賑わす低価格セットプライスショップの台頭の事かと思われがちだ。
でも、本当のところは有名ファッションブランドが今回のyohji yamamoto eyewearのように軟弱なアイウェアを打ち出すことだと思う。
有名ブランドの名前を背負っているものの、どう見ても工業的に生産されたのが丸分かりなデザイン。
あの有名ブランドの眼鏡も、どこかで見たことがあるようなデザイン、カラーリングだなんて事が多々ある。

洋服のファストファッション化はあからさまに価格帯を見て判別ができる。
それに比べ私の定義する眼鏡のファスト化は、そこそこの価格帯で販売されているため消費者はそれがファストファッション化された眼鏡であることに気づいていない。
これから眼鏡を購入することを考えている方には是非とも気をつけていただきたい。

さて、ファスト化の話はこれで終わりにしよう。
なぜなら、ここで洋服のファストファッション化への嘆き・ファッション業界衰退を叫びたいわけではないからだ。

兎にも角にも、あと数行でこれが言いたい。

「行き着くところ、yohji yamamotoはモテるのか」

色々と語ってきたがそれこそが大事な部分である。
はっきり言おう。
僕はモテないと思っている。
剣道着をモチーフにしたシーズンさえある変わり者ブランド、難色を示す女性が多いのではないだろうか。
モテたければ前回紹介したTHOMBROWN、他にもMASON KITSUNEなどの上品なブランドを身に付けるべきだ。(yohji yamamotoが上品ではないという事ではない)
もちろん20代OLに多く見られる赤文字系女子にモテたければ後者を選ぶべき。どちらも細身で爽やかに見られブランドのネームバリューも抜群。
好感度が下がることはないだろう。

しかしもう一度言いたい、私はそんなyohji yamamotoが大好きなのである。モテたいといった煩悩とは一線を画した、そしてモード系という響きだが着用していてもモテることのないこのブランドが愛おしいのだ。

End

 

writer: tomita-man
art: SatoruTomita


山本耀司。モードの記録。 モードの意味を変えた山本耀司の足跡を探して。


スリーコードカルチャー

3cords culture press

ロックミュージックで頻用される
スリーコード
C/F/G
その3つをセクションとして、ファッションや音楽について好き放題書いています!
文は兄、挿絵は弟が手掛ける、兄弟コラボの記事。

C =Character
F =fashion
G =Galaxy

 

↓もっと3cords↓

test003

yohji yamamoto eyewear
Tagged on: